うつ診断で症状をチェック|心の病をよく知ること

飲む薬と言葉の薬で治す

男性

気分の落ち込みが続いたら

気分が落ち込んだりすることは誰にでもよくあります。悲しみや憂鬱といった感情も決して珍しくはありません。人間には喜怒哀楽の感情があるのですから、いつも明るい気持ちで毎日を過ごせるものではないのも当然です。しかしながら、気分の落ち込みや悲しみ・憂鬱が長期間続いているとしたら注意しなければなりません。心の病気の中でもうつ病の患者は多く、現在日本中で100万人もの人がこの病気のために病院を受診していると推定されています。気分の落ち込みが概ね2周間以上続くとうつ病の可能性があると言われます。喜びの感情や物事への興味を失うというのもうつ病の特徴的な症状です。うつ病の診断基準によればその他にも7つの項目があって、それらのうち複数が該当する場合はさらに可能性が濃厚になります。食欲不振と体重減少、または過剰な食欲と体重増加もその1つです。不眠を伴う例もありますが、逆に睡眠過剰のケースもあり、うつ病では食欲と睡眠が両極端になりやすいという特徴を示しています。こうした症状はある程度自己診断することが可能です。インターネットでもうつ病に関する情報を知ることができますので、当てはまる症状が見られたら病院を受診した方がいいでしょう。うつ病の治療を専門に行っている病院やクリニックの診療科としては、心療内科と精神科が挙げられます。心療内科は頭痛や吐き気など身体症状が目立つ場合の診察に適しています。そうした身体症状も精神的なストレスが原因で発生している例が多いものです。精神科では精神面での症状が強く出ているケースの診察に適しています。

医師の言葉が何よりの薬

心療内科や精神科を受診すると問診や検査などが行われ、さまざまな要素を総合して医師が診断を下します。うつ病と診断されたら専門の治療が開始されることになりますが、治療にはある程度の時間を要するのが普通です。辛抱強く続けていくことで治療効果が出てくるものなのです。うつ病治療のうち、半分は他の病院やクリニックを受診する場合とそれほど変わりありません。すなわち、薬を飲むことが主要な治療法ということになります。気分が長期間にわたって落ち込んだり、物事への興味や喜びの感情を失ったりするのも、単なる心の問題ではないのです。そのような人の脳では、感情や精神活動に伴うべき神経伝達物質の分泌量が減少しています。そのため情報のやり取りがスムーズに行われなくなり、さまざまな症状となって表れます。うつ病の治療薬はその状態を改善するのを目的として開発されました。うつ病治療の残り半分は、心療内科や精神科独特の方法を使います。心理療法または精神療法と総称されるその方法は、主として医師や臨床心理士との対話を通じて実施されます。認知療法または認知行動療法の他、支持的精神療法や対人関係療法などさまざまな方法があります。こうした治療法を通して患者は前向きな思考を取り戻し、うつ病の症状から少しずつ脱却していくのです。医師の言葉は薬以上の効果をもたらすこともありますから、薬物療法よりも心理療法の方が重要とも言えます。ある程度症状が進行したうつ病は簡単に治る病気ではありませんが、医師を信頼してコツコツと治療を続けていれば、症状は必ず改善していくものです。飲む薬と言葉の薬を吸収しながら、時間をかけて治していくことが大切なのです。